■上部消化管の内視鏡検査の看護で適切なのはどれか。
1.検査前24時間は絶食とする。
2.内視鏡の先端が咽頭部に達したら嚥下させる。
3.検査中はあい気を促す。
4.検査終了後、1時間は含嗽を禁じる。 |
4 |
1. |
(×) |
経口摂取後4時間から6時間で食物は小腸に達する。検査時に胃内に食物残渣がないようにするため、通常上部消化管(食道・胃・十二指腸)内視鏡検査前12時間は禁飲食の指示を出す。 |
2. |
(×) |
咽頭部は咽頭粘膜麻酔を行うので通過しやすい。内視鏡の先端が喉頭部に達したら、嚥下運動に合わせて挿入していく。 |
3. |
(×) |
上部消化管内視鏡では、消化管内を観察しやすいように胃腔内に空気を入れ胃壁を拡張させて検査を行う。あい気(げっぷ)をすると胃内の空気が抜けてしまい、観察が困難になったり、内視鏡による粘膜損傷の可能性もあるため、検査中はなるべく我慢するように説明する。 |
4. |
(○) |
上部消化管内視鏡検査では、検査前に嚥下反射を抑えるために咽頭粘膜麻酔を行う。検査終了後、麻酔の影響がなくなり誤嚥の危険性がないことを確認してから飲食を始める(通常1時間~1時間30分)。含嗽は、頸部を前屈させた体位で口腔内のみを洗浄することを目的に行うのであれば危険はないが、咽頭まで洗浄することを目的に行う場合は、誤嚥の危険性が高いので禁じる。 |
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