メッセージ

すべての医療従事者の願い「楽しく遊んで、賢くなりたい!」

  患者さんに接していると、「熱がある」「よく眠れない」「おしっこに血が混じった」など、いろいろなことを相談されます。でも、簡単そうなことにも思うように答えられない自分にイライラするというのは、よくあることですね。これらのさまざまな訴えにたいして、「スイスイ答えられたらすごいよなぁ」「でも苦労して勉強はしたくないなぁ」……私自身そんな安直なことを考えていました。

  で、ある日のこと。「症候診断のゲームを作ったらいいんじゃないか!」と、思いついたわけです。遊んでいるうちに自然に症候診断の知識が身につく、そんなムシのいいソフトです。でも1人で作るのは大変そうなので、医療系のメーリングリストで仲間を募ったところ、なんと2~3日のうちに20人近くの先生方が手を挙げてくれました。皆さん、考えることは一緒のようです。

  既にニンテンドーDS(R)の学習ソフトで実績のあったメディカ出版とともに、症候診断のゲーム制作を開始いたしました。実際に始めてみると、山あり谷ありの大変な道のりです。でも、「こんなゲームがあったらいいな」「若い先生方や看護師さんたちにも、こういう知識を身につけてもらいたいな」という思いは、見事に全員が一致していました。いろいろな苦労はありましたが、今となっては楽しい思い出です。

  というわけで、我々19人の出題者+大勢の制作スタッフの血と汗と涙の「症候診断トレーニングDS」。苦労なしに知識を身につけることだけを考えて作りました。おかげさまで思ったよりテンポの良いものになっています。

  ぜひ、皆さんも楽しく遊んで、賢くなって下さい!

独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター
中島 伸

問題ブラッシュアップ委員会にて

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