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30分
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板書
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1. |
消化器の変化や代謝機能の変化
年齢や体格,活動量,病気や治療 |
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2. |
精神状態や価値観,社会・文化的な環境 |
説明
○ |
栄養代謝機能に影響を及ぼす要因として,消化器の変化や代謝機能の変化,精神状態や価値観,社会・文化的な環境がある. |
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説明
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1. |
消化器そのものの発達 |
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2. |
成長発達に伴う代謝と必要エネルギーの変化 |
○ |
新
生児は,肝機能が極めて未発達で,糖新生能,血漿タンパク産生能が不十分である.また,膵臓のアミラーゼ分泌の不足や消化器からの脂肪吸収も少ないため,
糖質や牛乳などの吸収が不十分である.一方,高齢者においては,加齢に伴う咀嚼力や味覚の低下,腸管運動能力の低下などによって食事摂取量が低下したり,
消化吸収能力が低下したりする. |
○ |
基礎代謝量については,テキストP.4のプラスα「基礎代謝量」を参照する. |
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説明
○ |
生活活動は,代謝量を最も大きく変化させる因子であることを述べる. |
○ |
エネルギーの食事摂取基準は,基礎代謝量に対する身体活動レベルの倍率で示される. |
○ |
身体活動レベルの3段階については,テキストP.6の表1-2「身体活動レベル別にみた活動内容と活動時間の代表例(15〜69歳)」を参照する. |
○ |
1日の各種生活活動の時間の把握からの判別については,テキストP.7の表1-3「身体活動の分類例」を参照しながら,日常生活活動の強度の例を説明する. |
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説明
○ |
環境温度,社会・文化的な環境,経済・科学技術の発展の三つをとりあげ,それぞれについて説明する. |
○ |
環境温度と基礎代謝量の関係
基礎代謝量は環境温度によっても変化し,暑い地方に住んでいる人よりも,寒い地方に住んでいる人のほうが基礎代謝量は高い.日本人の場合は季節変動がみられ,冬に高く,夏に低くなる. |
○ |
社会・文化的環境と摂食行動との関係
幼少時の家庭における食生活,例えば,食品の選択や献立,味付け,食べ方などは,その人の食習慣として形成され,その後の健康管理の基盤となる. |
発問
○ |
家庭での食生活,食べ方などが健康管理の基盤となるという点で,自分自身の体験として印象に残っていることはありますか. |
説明
○ |
経済・科学技術の発展と食生活との関係
インスタント食品やファーストフードの増加,外食産業の拡大は,食事の簡便化を招いた.これらの結果,若年層の偏食,高血圧や肥満などの生活習慣病,味覚障害などが増えたといわれている. |
発問
○ |
インスタント食品やファーストフードの増加,偏食という点で自分自身の食生活を振り返ってみましょう. |
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説明
○ |
精神状態によって,食欲の変化や消化器症状が出現する. |
発問
○ |
緊張や不安が食欲や消化器症状に影響を与えるという点で,受験など自分自身の体験として印象に残っていることはありますか. |
説明
○ |
若い女性の摂食障害,消化性潰瘍,潰瘍性大腸炎,過敏性腸症候群などは心身症であり,看護については,テキストP.18〜23の2章1節「食欲の調節障害と看護」で学習することを伝える. |
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説明
○ |
栄養代謝機能は,消化器の機能的な異常だけでなく,消化器以外のさまざまな障害によっても影響を受ける. |
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1. |
呼吸困難に伴う食欲不振 |
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2. |
心不全または腎不全に伴う水分・塩分・エネルギーの摂取制限 |
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3. |
麻痺に伴う食事動作の障害や嚥下障害 |
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4. |
脊髄損傷に伴う排便コントロールの障害 |
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1. |
基礎代謝が亢進する疾患
甲状腺機能亢進症など |
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2. |
基礎代謝が低下する疾患
甲状腺機能低下症,副腎機能低下症,ネフローゼ症候群,糖尿病,低栄養状態など |
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説明
○ |
薬物療法
医薬品の作用・影響が好ましい場合が薬効,好ましくない場合が副作用である.よくみられる副作用には,食欲不振,口内炎,悪心・嘔吐,腹痛,胃部不快感,
下痢,便秘,肝機能障害などの栄養代謝に関わる症状がある.重大な消化器系の副作用として,抗生物質による偽膜性大腸炎や耐性ブドウ球菌などによる腸炎が
あり,重症例ではショックに至ることもある. |
○ |
放射線療法
放射線療法による栄養代謝機能への影響は,放射線宿酔と消化管の障害である. |
○ |
手術療法
生体反応に伴う変化,消化器の一部喪失による栄養代謝そのものの変化,ボディイメージの変化,セルフケアの変化について説明する. |
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