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25分
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板書
○ |
医薬品の適正な使用に向けて
1. |
依存・耐性・中毒等,薬物が身体に及ぼす影響 |
2. |
医薬品添付文章の読み方と留意点 |
3. |
処方から投与までの流れと患者安全管理のあり方 |
テキストP.14 図1-7「医薬品の添付文書の情報内容」,P.15 図1-8「製薬会社からの『緊急安全性情報』」を提示する. |
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1. |
医薬品使用時に注意しなければならないこと
1)依存
2)耐性
3)中毒と対処
4)催奇形性
5)授乳時の移行
6)小児への投与
7)高齢者への投与
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板書
○ |
医薬品使用時の注意点
1.依存
2.耐性
3.中毒と対処
4.催奇形性
5.授乳時の移行
6.小児への投与
7.高齢者への投与 |
説明
○ |
依存
薬物依存は,「その医薬品を摂取せずにはいられない」あるいは「その医薬品の摂取がやめられない」という状態である.この依存には,精神的依存と身体的依存の2タイプがある.
ある医薬品の摂取を中断したときに認められる病的症状・徴候を退薬症状(離脱症状)と呼んでいる.これは,身体依存性に基づくもの以外に医薬品のリバウンド現象や投与前から存在した病的徴候である. |
○ |
耐性
薬物を長期間にわたって使用していると薬理効果が弱まり,同じ効果を得るためには投与量を増加させる必要がある.この状態を,薬物耐性が形成されたという. |
○ |
中毒と対処
中毒は,薬物を過量に服用(投与)したり,投与方法を誤った場合に起こる.医療用医薬品では,抗不安薬,睡眠・鎮静剤,鎮痛剤,抗精神病薬などの中毒が多い. |
○ |
催奇形性
母体の疾病治療のために医薬品の投与を行う場合,その医薬品が胎児の発生・発育に悪影響(奇形)を及ぼすことがある.
母体の疾患が胎児に悪影響を与えると判断される場合を除いて,妊娠12週(特に9週)までは医薬品投与を避けるべきである. |
○ |
授乳時の移行
ほとんどの医薬品が胎盤を通過するのと同様,程度の差はあるが,多くの医薬品が乳汁中に移行する.乳児への悪影響を及ぼす可能性がある場合は,授乳の中止という方法を選択できる. |
○ |
小児への投与
小児では,新生児期から成人に達するまで,生体機能や臓器機能が著しく変化する.特に,体内の水分割合の変化,肝臓と腎臓の機能の変化は,体内での医薬品の動態に大きな影響を与えることになる.
小児に医薬品を投与する場合,医薬品の飲みづらさなどが服薬拒否の原因となるので,服薬ゼリーを用いるなど,服用させるための工夫が必要となる. |
○ |
高齢者への投与
加齢により生理機能が低下し,医薬品の体内動態・効果に影響を与える. |
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2. |
医薬品添付文書の読み方
1)医薬品添付文書とは
2)医薬品添付文書のどこに注目するか
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説明
○ |
医薬品の添付文書とは
医薬品の添付文書(図1-7)は,薬事法(52条)によって医薬品に必ず添付するように規定されている公文書であり,あらゆる情報媒体の基準となっている. |
○ |
テキストP.14 図1-7「医薬品の添付文書の情報内容」を参照する. |
○ |
医薬品添付文書のどこに注目するか:「警告」と「禁忌」
「警告」は,致死的またはきわめて重篤で非可逆的な(元に戻らない)有害反応が発現する結果,重大な健康被害につながる可能性があり,特に注意を喚起する必要がある場合に記載される.
「禁忌」は,患者の症状,原疾患,合併症,既往歴,家族歴,体質,併用薬剤から判断して投与すべきでない患者を記載している. |
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3. |
処方から投与まで
1)処方
2)調剤
3)投与
4)患者への説明
5)患者安全管理
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板書
○ |
処方から投与まで
1.処方
2.調剤
3.投与
4.患者への説明
5.患者安全管理 |
○ |
注意が必要な医薬品グループ
テキストP.20 表1-2「注意が必要な医薬品グループ」を提示する. |
○ |
転倒・転落リスクと薬剤投与の関係
テキストP.21 図1-10「転倒・転落リスクと薬剤投与の関係」を提示する. |
説明
○ |
処方
医療機関で投与されるすべての医薬品は,医師の処方箋に基づいて投与される.処方箋には,患者の氏名と年齢,医薬品名,分量,用法,用量,発行年月日,使用期間,医療機関名,処方医名などが記載されている. |
○ |
テキストP.17 図1-9「処方せんの様式および記載の例」を参照する. |
○ |
調剤
調剤は薬剤師の仕事である.医師が発行した処方箋内容を評価し,疑問点がないかを確認したうえで,処方情報に基づいて患者のために医薬品を調整する. |
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○ |
投与
入院患者に対する医薬品投与に関わる機会が最も多いのは看護師である. |
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患者への説明
患者に対して,医薬品投与の目的や投与(服用)時の注意点などについて,十分な説明をわかりやすく行う必要がある. |
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○ |
安全な医薬品を投与するための5つの確認事項(5R)を表示する. |
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患者に医薬品を適切に服用してもらうためには,7つの点について理解を深めてもらう必要がある. |
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患者安全管理
エラー回避のためには,医療機関内で起きたエラー事例から学ぶ必要がある. |
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○ |
テキストP.19にある(4)の1〜7を表示する. |
○ |
テキストP.20(5)のしてはいけないことの1〜6を表示する. |
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