段階
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時間
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指 導 内 容
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指 導 方 法
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留 意 点
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導入
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5分
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□学習目標の提示 |
○前回の学習内容について課題を用いながら確認する.
板書(授業終了まで消さない)
学習目標
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1. |
個々のアセスメント項目に関して,その方法と得られたデータの評価ができ,記録できる. |
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2. |
効果的な問診技法を用いることにより,看護援助に生かすことのできる有益な情報を得ることを理解し,実施できる. |
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○ |
講義終了まで残し,終了時,学習の理解度を確認する. |
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第1
段階
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20分
(5分)
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板書
説明
○ |
看護に必要な情報を得るための枠組み(アセスメントツール)を活用しながら,あらゆる技術を活用して,主観的・客観的情報を得る. |
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板書
○ |
一般状態とは
呼吸,脈拍,血圧,体温,意識状態,尿量,栄養状態などの全身所見. |
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○ |
解剖生理学や,基礎看護技術で習得したバイタルサインについて想起させる. |
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(15分)
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2) |
バイタルサインを測定し,アセスメントしてみる |
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ロールプレイ
○ |
バイタルサインがあらわす意味について,確認後,ロールプレイをしてみる. |
○ |
三人一組になり,学生同士で実施.観察者は看護者役,患者役を観察.測定終了後,3人で振り返りを行う.(自由討論) |
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第2
段階
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40分
(10分)
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板書
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1) |
適切な環境であったか |
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2) |
説明と了解を得ていたか |
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3) |
適切なコミュニケーションが取れたか |
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4) |
道具の使い方は適切か |
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5) |
得られたデータを正しく解釈,分析できたか |
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6) |
その他気付いたこと |
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発問
○ |
実施してみて気付いたことは? |
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→各グループ1人ずつ指名する. |
予想回答
○ |
測定技術が難しい,得られたデータの解釈が難しいなど |
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説明
○ |
観察・測定技術だけでなく,コミュニケーション技術や環境調整などが大切であることに気付かせる.
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○ |
バイタルサイン以外の一般状態をアセスメントするためには,道具(測定用具)を使用する以外に,看護者の五感を十分に活用し,ヘルスアセスメントに必要なデータを収集する. |
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○ |
アセスメントテクニックについては6回目の講義で説明する. |
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(30分)
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ロールプレイ
○ |
三人一組になり,学生同士で実施.観察者は看護者役,患者役を観察.測定終了後,3人で振り返りを行う.(自由討論) |
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発問
○ |
実施してみて気付いたことは?
・看護者役が感じたこと
・患者役が感じたこと
・観察者が感じたこと
→各グループ1人ずつ指名する.
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予想回答
○ |
何を尋ねてよいかわからない,雰囲気に気をつけたなど. |
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説明
○ |
行為中に1)視点が明確になっていたか,2)看護師の五感を十分に活用していたか,ということについて,学生の意見を一つずつ確認していく. |
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○ |
基準・標準値だけでなく,発達段階や文化的背景を踏まえた上でアセスメントすることを想起させる. |
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第3
段階
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20分
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板書
○ |
問診とは
対象者の健康上の問題に関する情報(健康歴)を得ることを目的とする |
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ロールプレイ
○ |
問診を体験する.
「一週間前から空腹時の腹痛に気付き,受診行動をとった対象者に問診してみる」(3分) |
○ |
三人一組になり,学生同士で実施.観察者は看護者役,患者役を観察.測定終了後,振り返りを行う. |
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○ |
体験から位置関係,雰囲気,聞き方,話し方など問診の基本的な心がけについて意見が出るよう仕向ける. |
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板書
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1) |
患者役は看護者からどのように尋ねられたか. |
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2) |
看護者はどのような情報を得るために,どのような聞き方をしたのか. |
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3) |
観察者が二人の言動から気付いたことは何か.. |
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板書
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1) |
問診をするための環境(雰囲気,場所,位置関係) |
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2) |
挨拶と自己紹介 |
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3) |
聞き方 |
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4) |
話し方 |
説明
○ |
学生の体験から出た意見を板書しながら1)〜4)についての行為を振り返り,質問の仕方,看護者の態度が,対象者に影響を与える. |
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まとめ
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5分
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課題
1. |
前回の講義で事例として取り上げた家族の一般状態について,情報収集とそのアセスメントを行う.
提出期限(○月○日 ×時まで) |
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2. |
以下の3点を次回持参する. |
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・3日間の食事調査表 |
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・栄養学のテキスト |
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・食品成分表などの参考文献 |
3. |
次回の講義までに,テキスト(P.18〜23)を読んでくる. |
4. |
ナーシング・グラフィカ1 「人体の構造と機能 解剖生理学」の「7.消化器系」(P.150〜185),ナーシング・グラフィカ2 「人体の構造と機能 臨床生化学」の「4-1.糖質代謝」(P.52〜64),「4-2.脂質代謝」(P.65〜77),「タンパク質とアミノ酸の代謝」(P.78〜85)を読んでくる. |
5. |
小テストについて(実施する場合)
次回の講義のはじめに,理解度確認のための小テストを実施することを予告する. |
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